<藤野美由紀 連載企画 第6回>FUNK&SOULから演奏上達のヒントを探そう!〜【最終回】まだ好きな音楽のジャンルが見つからなくても、大人だからこそ「寄り道」が楽しい!~

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<藤野美由紀 連載企画 第6回>FUNK&SOULから演奏上達のヒントを探そう!〜【最終回】まだ好きな音楽のジャンルが見つからなくても、大人だからこそ「寄り道」が楽しい!~

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好きな音楽ジャンルって有りますか?

あなたのやりたい音楽はなんですか?そう聞かれた時、すぐに答えることは出来るでしょうか?
「いいえ、まだこれだ!って思える音楽が見つかっていないんで・・・。」安心してください。それでもいいんです。
だってこれから、その好きな音楽のジャンルを探す旅に出る楽しみがあるのだから!

まず前提としてお話ししておきます。音楽にジャンルは関係ないと言うけれど、自分がどういう音楽をやりたいのか説明するには、ジャンルという区分けがあるのは便利なんですよ。
ジャンルはラベル。例えばCDショップに行った時、ジャンル分けされていなくて、ジャズもクラシックもポップスも分けられていなかったら、探すの大変でしょ?だから、ジャンル分けは、そういった意味であった方が良いと思います。

FUNK・SOULって何?

私が好きなジャンルは、10代の頃からずっとFUNKでした。音楽人生の始まりは日本の歌謡曲でしたが、周りのバンドマンの影響もあって、そっちの方向へと進んで行きました。
この様に私は運良く最初からこれだ!と思う音楽がありました。Funky music・Soul music!もうこの文字を見るだけでワクワクして、勇気が湧いて来ます!それだけじゃない、その音楽のビート(Groove)を聴くだけで、どんな励ましの言葉よりも心を揺さぶられるのです。

Grooveって何?Swingって何?それは、音楽を聴いて身体の底からリズムで何かを押し上げられる感じがした時、初めてGrooveと言うものに気付くでしょう。
大事なのは音楽が生む感情や風景。好きな音、好きなフレーズ、好きなリズムを集めてみましょう。
心地よい音に耳を傾けることで、自然と自分の方向性が見えてきます。そこから、どんな音楽が好きなのかが見えてくると思います。
そう言う意味で行くと、FUNKは「聴くな!感じろ!」なんです。これは私のバンドのギタリストである松尾さんがよく言っています。

「この音楽を聴いていたら踊りたくなる」「この音楽を聴いていたら泣けて来た…」そう感じた時、私にとってそれがFUNK(元気が出る)、SOUL(泣ける)なんだ・・って思いました。

好きと言える音楽を探す旅へ出かけよう!

以前よりコツコツと貯めたお金で少しずつ購入した、大切なコレクションの一部と一枚!

日々の生活や仕事に追われる中、楽器を手にした時だけは、自分の世界を広げる大切な時間です。
色々な音楽に触れて、寄り道して、自分のペースで上達していくのも、大人ならではの楽しみ方です。

私が20代の前半だった頃は、今みたいにYouTubeやサブスク等も無くて、月1回なけなしの3000円だけ持ってレコードショップに行って、好きな音楽のコーナー(JAZZ)を探し、1枚しか買えないから試聴機に入れてどのCDを買うか真剣に悩みました。
そうしているうちに、自然と色々な音楽と出会う事が出来ました。今の時代は、YouTubeやサブスク等で簡単に色々な音楽を聴く事が出来るから、素敵な世の中になったなぁ・・・と思います。

余談ですが、私が大好きなキャンディ・ダルファーはFUSIONのコーナーにあって、同じジャンルである筈のメイシオ・パーカーはFUNKのコーナーにあったので、当時混乱したのを覚えています(笑)

こうやって、音楽を探す時間もまた楽しみの一つでした。
これからも私は、FUNK・SOUL・ROCKのSAXの専門店として、皆さんにファンキーでソウルフルな音をお届けしていきたいと思います。

色々ありましたが、今春より音楽活動を再開し、完全復活!

私の執筆記事を読んでくださって、本当にありがとうございました。また、一緒に遊びましょう!

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この記事を書いたのは・・・

藤野 美由紀(ふじの みゆき)

FUNKY SAX PLAYER。

FUNK,SOUL系を中心とするサックス奏者。
自身のバンドと、音楽プロジェクトや、サックススクールを運営。
CDリリースや出演、スタジオワーク、音楽関係の本の制作や執筆など。
【Candy Dulfer Master Book】【Funk&Soul】【Disco&Soul】の著者

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