<藤野美由紀 連載企画 第1回>FUNK & SOULから演奏上達のヒントを探そう!~What’s Going On~

  • ブックマーク
<藤野美由紀 連載企画 第5回>FUNK&SOULから演奏上達のヒントを探そう!〜FUNK SAXの女王キャンディ・ダルファ― ライブレポート~

記事中に掲載されている価格・税表記および仕様等は予告なく変更することがあります。

皆さんこんにちは!Funky Sax Playerの藤野美由紀です!今回から6回に渡って、皆さんと一緒にFUNK・SOULの音楽を見て行き、そこからどんな事が得られるかを解説して行きたいと思います!
それでは早速、第一回目参りましょう!

FUNKやSOULと言うと皆さんはどんな音楽を思い浮かべるでしょうか?

現代で言うと、代表的なのがブルーノ・マーズでしょうか?彼の影響をうけたアーティストを辿っていくと、その歴史を知るのはそう難しくはないでしょう。
ジェームス・ブラウン、プリンス、マービン・ゲイ 、アレサ・フランクリン、ロバータ・フラック等と言ったシンガー達。
そんな彼らの歌を聞いた事はあるでしょうか?Funkyで元気が出る唄、Soulfulで心が癒されるような唄。彼らの唄うメロディーはサックスのみならず、すべての楽器でも”歌い回しのヒント”と言えるでしょう。

私にとってのFUNK&SOULはまさに元気&癒し

それらを自身が担当する楽器で、メロディを演奏出来たらもっと人生が豊かになれる気がする・・・
そもそも私はサックスをやる前は、ボーカルをやっていました。しかし、FUNKやSOULミュージックを聴く様になってから、もっとハイノートで歌ったり、シャウトしたり、ハスキーな声で歌いたいと思う様になりました。
でもそれが私の声質では出来ないと気付いた時、サックスだったら私が歌いたかったことが出来るのではないか?と思い、本格的にサックスを始めました。
FUNKやSOULの曲のメロディラインをサックスで演奏するようになってから、唄とサックスの関係性の深さを知るようになりました。
特にシンプルなコード進行が多いこのジャンルは、そのまま楽譜通りに吹いてしまったらおしまいです。棒読みになってしまうから。

では棒読みにならないための練習方法はどんなのがあるでしょうか?

それが、装飾音符・ダイナミック、そしてロングトーン。このロングトーンをいかに感情豊かに吹くか…が課題になります。装飾音符を付けて、小さい音から大きい音の練習をしたりしました。
じゃあそれを曲でどう活かしていくのだろうか?その時に探し当てた楽曲がこれ!
What’s Going On!

この曲は、マービン・ゲイの代表的な曲です。まずは歌のメロディを練習。歌をそのまま完コピしたり、どこに装飾音符を付けるか等研究しました。

しかし大きな発見はここではなかった

間奏部分でキーがマイナーになるところがあるのですが、ここでの音符は、全音符や2分音符などのシンプルな大きめの音符のみ。即ちロングトーン。
このロングトーン1つ聴いてるだけで泣けてくるのです。いかに感情を込めて吹くか。そう思いながら練習しました。練習をしているうちに、またもや泣けて来るのです。
私はこのロングトーンを世界一泣けるロングトーンと呼んでいます。ロングトーン一発で・・・いや、音一つでいかに人を泣かすか!

これがSOUL(魂の)ミュージックなんだと実感

そのロングトーンの部分を楽譜にしておきました。C譜、Eb譜、Bb譜に分けてますので、曲に合わせて演奏してみてくださいね。



ではFUNKと言うリズム感を要する楽曲の場合、どんな練習が必要になってくるでしょうか?答えは「休符」です。リズム感を要するのに、なぜ休符なの?

今回のお勧めアイテムはコチラ!

リーフレック!
ファンキーでパワフルだけでなく、ソウルフルな柔らかい音色も作れるアイテム。サックスの場合、息を入れたときの振動により、新しい吹きにくかったリードがめちゃくちゃ鳴りやすくなります。これは、持っていて間違い無い!私は、【御守り】としてケースに一つ入れてます♪
私は、RedBrass+GP/41mmを持っています!

次回、連載2回目は今回のように楽曲を取り上げて、説明&コラムをお送りしたいと思います。
今回の楽曲は、↓ こちらのYouTube ↓ で音付きで解説しております。是非、ご覧ください!

それでは、また次回!お楽しみに♪

これまでのお話し

この記事を書いたのは・・・

藤野 美由紀(ふじの みゆき)

FUNKY SAX PLAYER。

FUNK,SOUL系を中心とするサックス奏者。
自身のバンドと、音楽プロジェクトや、サックススクールを運営。
CDリリースや出演、スタジオワーク、音楽関係の本の制作や執筆など。
【Candy Dulfer Master Book】【Funk&Soul】【Disco&Soul】の著者

  • ブックマーク