<リガチャー>リガチャーについて知ろう③素材・仕上げ編(全4回)

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<リガチャー>リガチャーについて知ろう③素材・仕上げ編(全4回)

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みなさんこんにちは!
リガチャーについて知ろう!という切り口で始めた連載も、今回で3回目となります。
一言でリガチャーと言っても、様々な素材や仕上げで作られておりますので、当然素材によって音や吹奏感に違いが出てくるわけです。今回は、それぞれの材質が持つ特徴について触れたいと思います。
だんだんとリガチャーのニッチな世界にご案内できるのではないかな・・・と思っております(笑)
※人によって感じ方に違いが出ますので、あくまでも参考程度にお読みください。


ここまでのお話し

■リガチャーについて知ろう①基本編
■リガチャーについて知ろう②ネジ編

イエローブラス(真鍮)


↑イエローブラス、いわゆる真鍮(しんちゅう)と呼ばれる材質です。
吹奏感・音質・音量等、全ての点において、ちょうど真ん中と思って頂いてよいと思います。このあと様々な素材を紹介しますが、それは全てイエローブラスと比較してどうなのか?でお伝えしたいと思います。
楽器を購入した時に付属でついてくるリガチャーのほとんどは、イエローブラス製になりますので、リガチャー素材のど真ん中的な存在です。

レッドブラス(銅)


↑レッドブラス(銅)素材です。
吹奏感はやや重くなり、ダークなサウンドが得られるのが特徴です。吹奏楽・アンサンブルや少し落ち着いた雰囲気のジャズで合わせると相性が良いかもしれません。
モデルとしてはあまり多くはないのですが、一度銅の魅力にはまってしまうと、抜け出せなくなってしまう中毒性のような魅力があります。

ソリッドシルバー(銀)


↑ソリッドシルバー(銀)素材です。
純銀は素材が柔らかく成形が難しいため、銀めっき仕上げモデルは多いのですが、ソリッドシルバー材のモデルは珍しいです。
しかし、銀ならではの柔らかいサウンドは多くの奏者から好まれる素材(仕上げ)です。銀製のリガチャーは、特にクラリネット奏者からの人気が高いです。

ゴールドプレート(金めっき)


↑ゴールドプレート(金めっき)仕上げです。
金は高額なため、金を素材としてリガチャーを製作すると、とんでもない金額になってしまうため、イエローブラスの上に金メッキ仕上げの仕様が一般的です。
金ならではのキラキラとした明るい音色は、幅広いジャンルの方から支持されています。ソリスト(アンサンブル)や吹奏楽で1stのポジションを吹く方等におススメです。

ニッケルめっき


↑ニッケルめっき仕上げです。
イエローブラスの上にニッケルめっき仕上げの仕様が一般的です。
シャープな見た目の印象の割には、柔らかいサウンドで、銀めっきよりもダークな印象を受けます。ニッケルめっき仕上げのリガチャーはクラリネット奏者の方からの人気が高いです。

ゴム


↑ゴム製のリガチャーです。
柔らかく明るいサウンドが特徴ですが、リードの接地面をしっかり固定するため、しっかりとした吹奏感が得られることも特徴です。モデルによっては、リード接地面に硬質ラバー製のプレートが付いている事もありますので、色々な吹奏感をお試し頂けます。クラリネットや、サックスのメタルマウスピースを使用している方から人気が高いです。

その他


↑紐(ひも)製


↑ワイヤー製


↑樹脂+ゴムバンド製

このような感じになりますが、まだまだここでは紹介できていない素材がたくさんあります。



次回いよいよ完結編!リガチャーの組み合わせについてご案内いたします。

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