定番マウスピース紹介-その2 クラリネット編

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定番マウスピース紹介-その2 クラリネット編

記事中に掲載されている価格・税表記および仕様等は予告なく変更することがあります。

第2回の今回はクラリネットの定番のマウスピースを紹介します!

商品紹介の際、マウスピースの各部名称を用いる場合があります。
詳細は前回記事をご参照いただきたいのですが、まずは①ティップオープニングのみ覚えていただければ大丈夫です!

前回の記事はこちら

マウスピースの各部名称

マウスピースの各部名称

ティップオープニング
リードの先端からマウスピースの先端までの隙間の幅のことです。狭いと息が入りやすく、広いとパワフルな音が出る傾向があります。

またクラリネットの定番マウスピースと言えば多くの方がバンドレンを使用していますが、実は同じ型名でも2品番に分かれている場合があります。
それがTraditional BeakProfile 88です。

トラディショナルとプロファイル88の違いは、先端部の角度にあります。
どちらが合うかは個人差がありますのでまずはお試しいただきたいのですが、一般的には吹奏楽など大人数で合わせる演奏ではトラディショナル、ソリストなど1人で演奏する場合はプロファイル88がおすすめです。

それでは早速紹介していきます!

定番マウスピースはこちら!

Vandoren 5RV & 5RVライヤー

クラリネットのマウスピースの新調を考えている方にまずおすすめしたいのが、バンドレンの5RVとその派生の5RVライヤーです。
ティップオープニングが狭めのため軽めの吹奏感で、低音から高音までスムーズに演奏することが可能です。息を入れてからの反応が良いため、これからクラリネットを始めるという初心者の方でも安心してお使いいただける超定番のマウスピースです。

合わせるリード:3 ~ 3.½
通常モデルとライヤーの違いはティップオープニングとフェイシングの差です。
5RVライヤーの方がティップオープニングとフェイシングがやや大きいため、少し抵抗感が強く、しっかりと息を入れることができるようになった中級者以上の方にもおすすめです。
楽器を始めたばかりの方ではライヤーに3.½のリードを合わせるとやや抵抗が強い傾向にありますので、まずは3のリードと組み合わせるのがおすすめです。

Vandoren B40

クラリネットを始めてしばらく経った中級者以上の方におすすめしたいのがB40です。
5RVと比較するとティップオープニングが広めでやや重めの吹奏感になります。
楽器を響かせきるのにパワーと慣れが必要ですが、低音から高音まで音がやせず、倍音豊かな音色が特徴です。

合わせるリード:2.½ ~ 3
少し抵抗感が強めのマウスピースのため3.½のリードを合わせると人によっては吹奏感が重すぎるセッティングになってしまうかもしれません。3のリードと相性が良いといわれているので、まずは3のリードでお試ししてみてください!

Vandoren BD4

5RVでは軽すぎる、でもB40では体力が持たないという方におすすめしたいのがBD4です。
ブラックダイヤモンドというシリーズで、マウスピースの内外部に新しいデザインを施し、特に高音域において色彩豊かで深みのある演奏が可能になったモデルです。
5RVとB40の中間くらいのティップオープニングを持ち、それぞれが合わないという方でも演奏しやすい吹奏感です。ややダークな音色を持つため特にクラシックにおすすめです。

合わせるリード:3 ~ 3.½
レスポンスを重視するのであれば3、音色を重視するのであれば3.½がおススメです。

終わりに

今回はクラリネットの定番マウスピースを紹介してきました。
定番ということでバンドレンのマウスピースを紹介しましたが、セルマーやクランポンなど他のメーカーにも良いマウスピースはたくさんありますので、そちらは今後改めて触れようと思います!
この記事でもしマウスピースに興味を持っていただけましたら、ぜひお店で試奏してみください!
次回はトランペットの定番マウスピースを紹介予定です。お楽しみに!

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