【木管楽器あるある】管体が割れるってホント?キンキンに冷えた楽器の正しい対処法とは?

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【木管楽器あるある】管体が割れるってホント?キンキンに冷えた楽器の正しい対処法とは?

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こんにちは。
名古屋則武新町店 管楽器上級アドバイザーの矢井(やい)またの名を「ゆきまる」と申します。

「ケースから楽器を出したら、キンキンに冷えてる!!」

冬になると、ケースを開けるたびに、「冷たっ!!」ってなりますよね。
みなさんは、そんな時どうやって対処していますか?

実は、良かれと思ってやっていることが、楽器に大きなダメージを与えてしまうことがあるんです。
今回は、冬の寒さが引き起こす楽器のトラブルと、その正しい対処法をお伝えします!

とにかく楽器を温めなきゃ!

①楽器に温かい息を吹き込む
②ヒーターや暖房の風に当てる
③カイロを楽器に当てる

「早く温まりそう!」
「効率良さそう!」
と思いますよね。

実はこれ、全部NG行為です!

間違った温め方をすると、
楽器に深刻なダメージが出てしまうことがあります。

どうなるの?起こりやすいトラブル

●息を吹き込むことで、楽器が割れちゃう!?

何故割れるのかを分かりやすく図でご覧ください。

実体験、、、、(ゆきまる談)

実は私、2回も割ったことがあります・・・・・

1回目
数年前、お手伝いでクラリネットを演奏する本番がありました。
寒い冬の日、一気に楽器を温めようとしたら・・・
👉クラリネットのバレル(結構なお値段するバレル)を割れました。

2回目
つい最近、寒い日に温めを少しさぼり練習を開始。
👉オーボエの管体が割れました
実際の画像がこちら👇

普段、お客様には「割れるから気を付けてくださいね」って言ってるのに、情けない、、、笑

●温風にさらしたら、楽器が乾燥しちゃう!

木管楽器は、乾燥にとても弱いです。
乾燥が進むと
・割れやすくなる
・木が傷んでいく
・キーノイズが発生する&キーが動かなくなる(木が収縮するためキーがずれてしまう)
人間と同じで、楽器も乾燥は大敵なんです。

●高温で温めるとオイルが溶けちゃう!?

カイロやヒーターの高温に当てると、
キーの中に入っているオイルが溶けて漏れだすことがあります。・
結果として
・オイル切れ
・キーの動作不良
に繋がることもあります。

じゃあ、どうしたら良いの?

まずは、、、焦らないこと!

ケースから出して、「冷たいな」と感じたら
すぐに組み立てたり、吹いたりしないでください。

正しい手順

1、ケースを開ける

2、暖かい部屋でそのまま置く

3、楽器が常温になるまで待つ

時間に余裕をもって行動することが大切です!

一番安全な温め方

●手や上着の中で温めよう!

体温は、楽器にとってちょうどいい温度(楽器だって人肌恋しいんだよ)

・手で包む

・上着の内側に入れる

時間はかかりますが、
これが一番安全で確実な方法です!

●手袋をつかうのもOK!

手だけではなかなか温まらない時は、手袋をして温めるのもおすすめ。
(楽器専用のあったか手袋、売ってたらいいのになぁ。。。開発してもらおうかな)

お助けアイテム

湿度調整シート

ケース内に入れるだけで、楽器に最適な湿度(40〜60%前後)を維持してくれるアイテムです。 

Festi 湿度調整シート

島村楽器から販売している湿度調整シートです!

湿度コントロール: シート内に埋め込まれた「B型シリカゲル」が、湿度が高い時には湿気を吸収し、乾燥している時には水分を放出します。これにより、楽器に最適な40%〜60%の湿度でケース内を安定させます。

消臭・防カビ: 湿度管理だけでなく、ケース内の嫌なニオイを抑える消臭効果や、カビの発生を抑制する効果も備えています。 

再生サイン:色の変化で使用状況が分かるシールがついています!
天日干しすることで機能が再生紙、繰り返し使用できます。
1年~2年での交換がおすすめ。

モイスレガート

定番の高性能湿度調節シートです。
乾燥時には水分を放出し、多湿時には吸収して一定の湿度を保ち、ひび割れやタンポの劣化を防ぎます。

乾燥する時期は、蒸気等で与湿してからご使用ください。

ボアオイル

YAMAHA ボアオイル

クラリネットやオーボエ、ファゴットなどの木製楽器(グラナディラ製など)の管体内側(ボア)を保護するための専用オイルです。

  1. 主な役割
    ひび割れ防止: 木材の乾燥を防ぐとともに、演奏中の息に含まれる水分が木材に過度にしみ込むのを防ぎます。これにより、急激な吸湿・膨張による割れのリスクを低減します。
  2. 使い方と注意点
    塗り方: 楽器内の水分を完全に拭き取った後、専用のスワブやガーゼを巻いた掃除棒にオイルを少量染み込ませ、管体内側に薄く均一に塗布します。

    頻度: 一般的には季節の変わり目や、乾燥が気になる時期に半年に1回程度、あるいは定期メンテナンスの際に行うのが目安です。

あれ?割れてるかも。。。と思ったら

●無理に吹かない!

割れると先程の写真のようにくっきり線が入ることが多いです。
「もしかして、、、?」と思ったら、

・そのまま使わない

・楽器店に相談

・管楽器のリペアマンにみてもらう

これが正解です!

●割れ=ダメ、ではありません

どれだけ気を付けていても、割れてしまうことはあります。
だって、人工的ではない自然のものなのでどうにもできません。

割れるのは気にかかっていたストレスが解放されることでもあります。
「割れたら響きが良くなった」という人もいるくらい。

ただし、放置すると悪化して演奏に支障が出るので注意!

割れの修正方法(代表例)

●埋め木・粉埋め

割れた部分に、管体と同じ木材(グラナディラなど)の粉と接着剤を流し込み、固まった後に削って磨きます。

●ピン打ち

割れが進行しそうな場合、割れをまたぐように小さなピンを入れて物理的に広がるのを防止します。

●リング加工

ジョイント部分など端が割れた場合、リングをはめて補強する方法もあります。

まとめ

木管楽器は、温度・湿度など環境の影響を受けやすい楽器です。

でも、
✔正しい温め方
✔焦らないこと
✔日頃のチェック
✔お助けアイテム

これを守れば、長く大切に使い続けることができます。
ぜひ、この記事を参考に、今一度ご自身の楽器の扱い方を見直してみてくださいね。

寒い冬も、正しい知識で楽器を守って乗り越えましょう!!
困ったことがあれば、いつでもお気軽にご相談くださいね!

名古屋則武新町店 管楽器上級アドバイザー 矢井 憂紀(やい ゆうき・ゆきまる)

学生時代から音楽とお芝居を専門で学び、吹奏楽部では木管楽器を担当しておりました。木管楽器全般の演奏が可能で現在はサックスをメインに演奏しています。

楽器屋&奏者目線でお客様に最適なご案内をさせていただきます!
些細なことでもご相談くださいませ!

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