2023ヴィンテージサックス買い付けレポート①

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2023ヴィンテージサックス買い付けレポート①

記事中に掲載されている価格・税表記および仕様等は予告なく変更することがあります。


ここ数年来、世間を騒がせた流行り病から少しずつ元の生活に戻りつつあり、2023年春より、ヴィンテージサックスの買い付けを再開しました!
今回は、2023年5月にフランスに買い付けに行った際の様子を複数回にわたってご紹介いたします。


ヴィンテージ楽器とは??

普段お店には新品のキラキラした楽器が陳列されておりますが、実はヴィンテージ楽器と呼ばれる、ひと昔前に製造された楽器を好んで使用される方もいらっしゃいます。
これらの楽器は、新しい楽器にはない独特なメロウなサウンドが得られ、新品の楽器にはない魅力があります。
例えていうなら、ダウンロードされた最新の楽曲と、古いレコードを専用のプレーヤーで聞くのとでは、全然サウンドが違いますよね?実はこれら楽器でも、新品の物とヴィンテージ物では出てくる音が違うのです。
島村楽器では、1930年代から1960年代のサックスとフルートをメインに欧米で直接買い付けております。


そもそも買い付けってなに??

上記にも記した通り、ひと昔前に製造された楽器ですので、年数が経過するほどヴィンテージ楽器の本数は減ってきております。
そこで島村楽器では、担当のバイヤーが現地に赴き、個人工房やコレクターから直接楽器を買い付けております。
それらの楽器を日本に持ち帰り、当社技術者によるセットアップをおこなってから、お店に陳列されます。
手間暇がかかる分、正直お値段は少々割高になってしまう部分もありますが、日本ではなかなか見かける事のない希少なモデルを最良のコンディションでご紹介させて頂いております。


↑ 中には、通常のラインで生産されていないモデルが手に入る事もあり、鑑定書が添えられることも・・・

2023年の買い付け地はフランス

ヴィンテージサックスの花形ともいえる、アメセルやMarkVI などの場合は、アメリカで買い付ける事になるのですが、フランスの場合は、あまり市場に出回っていないモデルや知られていない珍品等が多い傾向があり、アメリカ・フランス共に良い面はあるのですが、
今回はフランスに行きました。

買い付けの前に・・・


↑ こちらは、パリ市内にあるモンマルトル墓地と呼ばれる、多くの著名人たちが埋葬されている場所になります。


↑ そしてその一角にあるこちらのお墓は・・・


↑ サクソフォンを発明した、アドルフ・サックス氏のお墓になります。


↑ そしてこちらは、クラシックサックス界を代表する演奏家のダニエル・デファイエ氏のお墓になります。
※これらの写真は過去に訪れた際に撮影したものになります。

買い付けを始める前に、偉大な先人達に「今回も素敵な楽器と出会えますように・・・」的な、ご挨拶から入るのが、フランス買い付けのルーティーンとなっているのですが、お墓参りと神社を勘違いしている日本人的発想はお許しください・・・(笑)

今回はここまで

ヴィンテージサックス買い付けレポート①はここまでになります。
次回は実際に買い付けた楽器などをご紹介していきたいと思います。

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