夏──新入生のパートが決まり、コンクールに向けて練習に熱が入る時期がやってまいりました! そこで今回も記事は吹奏楽「あるある」な例をお話しつつ、この時期にだけ起きる事なども含めて解説してまいります!
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コンクールに向けて合奏が増えてくる
課題曲や自由曲が決まり個人練習を経て、いよいよ分奏・合奏が増えるシーズン。この頃に起きる「あるある」と言えば・・
難しいパッセージ、替え指を使ったら音が出ないだと・・・?
普段使わないキィだと音が出ない事に今気付いた
あるある度★★☆☆☆
持ち替え楽器に出番があるじゃん!(音楽準備室へ直行)
何年も前から使っていなくて音が出ない
あるある度★★★☆☆
コンクールの演奏順が決まった!前後の学校は何を演奏するの!?
やっぱり気になる、他校の自由曲
あるある度★★★★☆
マイ楽器の準備は万全でも持ち替え楽器や学校備品楽器が「おや?」という健康具合だったのが発覚するのが、まさに今このシーズン。でもまだ間に合います。島村楽器では他社購入の楽器や学校備品なども勿論調整可能です(※備品は学校の許可を取りましょう!)コンクールや合宿など、受け取らないと間に合わなくなるデッドラインも調べてご来店ください!
音色作りに四苦八苦、これは間に合うのか・・・
可愛い1年生の面倒もみつつ楽譜とにらめっこする日々。このメロディーはもっと哀愁を込めて!歌うように!など顧問の先生からも抽象的な指示が飛んできます。音楽と国語、どちらの能力も求められる中でどうも納得の音色が見つからない。この頃に起きる「あるある」と言えば・・・
音楽関連の本を片っ端から読んでみる
知識を得てそれを音に変えるのだ!教科書よりも熱心に読み込んでしまう
あるある度★★★★
マウスピースやリガチャーの交換会
お互い使っていないアクセサリを取り出し試奏。互いに首を傾げる
あるある度★★★☆☆
まずは理論から・・・は良い選択ですね!体感で何となく理解できている事も楽典(がくてん:音楽理論の基礎の事)をきちんと学ぶ事で「なぜこの和音なのか?」「このスタッカートにはこんな意味があった!」など曲の解釈も大きく広がる事でしょう。
お勧めの書籍はコチラ。ぜひのぞいてみてくださいね。
①『音楽力を伸ばす「譜読み」の基本』

②『いちばん親切な音楽記号用語辞典』

③『中学校・高校生のための吹奏楽楽典音楽理論』

リガチャーやマウスピースを変えると音色は勿論変化しますが、アンブシュアにも影響が出るのでコンクール直前に変えるのは勇気がいりますよね。
そこでお勧めしたいのが、音響改善アクセサリの「lefreQue(リーフレック)」というもの。木管/金管問わず使用可能でゴムバンドで取り付けるだけですぐに効果が現れる+外せばいつもの響きに戻るので本番直前でも安心です!
素材や大きさも豊富にあるので「どれが自分に合うのかな?」と迷ったら全国の島村楽器店頭までお越しください。ぜひ試してベストリーフレックを選びましょう
通し練習にリハーサル、あぁ忙しい!
コンクールは大きいホールでの演奏が常。それを見越して普段は音楽室で合奏をしている吹奏楽部も体育館で練習をしたり地元のホールを借りて音響を確認したりと移動が増える時期でもあります。
そんな「移動」にまつわる、背筋も凍るあるあると言えば・・・
片付け中に楽器をぶつけてしまった・・・
本番が近付くとなぜか楽器が壊れる率が上がる、ドウシテ
あるある度★★★★☆
ちょっと目を離したら机から落下していた・スタンドに立てたがスタンドごと倒れた・楽器の上管だけ持っていたらジョイントが緩くて下管が落ちた、など修理受付でお伺いするバリエーションは様々(号泣)
気を付けていても事故はどうしても起きるもの。少しでも離れる時は楽器ケースに一旦仕舞うなどのルールを吹奏楽部全体で設けてもいいですね。吹奏楽は団体競技!誰が抜けても良い音楽にはならないのです。
ところで。この「いつもは気を付けているけど落としちゃったんです(涙)」は意外な方法で防止が可能。思い出してみてください、楽器ケースを持つとき『ブランドロゴが外側に来るように持ち歩いて』いませんか……?
そうです、ロゴが付いている側にケースの蓋は開くのでその持ち方だと「うっかり緩んでいた」「実は止まっていなかった」時に落下事故が起きるんです。
蓋が開く側を自分の太ももサイドに持ってくる。これだけでずいぶん事故が防げるはずです!
それでも起きちゃう事故を防ぐには
特に学校備品はケースも自分より遥かに先輩……というパターン、多いですよね。ケース自体に歪みが出たり留め具が緩くなる事は経年劣化でどうしても起きてきます。
そこで!もう楽器専用バンドでケースを止めてしまえば!一気に解決です。
サイズがSとMがありますので、楽器ケースの大きさにあわせて選んでくださいね!

仕上がりが見えてきて一同で頷く。ウチら、やるじゃん!
音符を拾う作業から始まったコンクール曲も終盤になると一気に形が見えてきます。これ、金賞取れちゃうんじゃない?ウチら上手くない?ついニヤけちゃう!
あるある度★★★★★
これ、とっても大切です。音楽は文字通り「音を楽しむ」と書きます。コンクールの舞台はもちろん緊張しちゃうんですが、まずは皆さん一人一人が楽しむ事!これが一番。
舞台にあがる瞬間は「この曲を世界一理解して宇宙一うまく演奏できるのはウチらだ!」の気概で行きましょうッ!
最後になりますが、今回のあるある以外でも、管楽器関するお困りごとがありましたら、お近くの島村楽器までお気軽にお問い合わせください!
次回【秋編】は、9月上旬頃の配信予定です。お楽しみに!!
この記事を書いたのは・・・
管楽器上級アドバイザー 浅田(あさだ)

千葉県の本八幡駅近くにある、Wind & Repairで勤務しています。
クラシックを語り出すと止まらない、管楽器大好きな浅田です。楽器だけなくアクセサリー・演奏場所から将来の夢まで、何でもご相談くださいね。