<サックス>【Vintage】チャーリー・パーカーファン必見!良コンディションのグラフトン アルトサックス

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<サックス>【Vintage】チャーリー・パーカーファン必見!良コンディションのグラフトン アルトサックス

記事中に掲載されている価格・税表記および仕様等は予告なく変更することがあります。

Grafton AltoSaxophone
ヴィンテージ アルトサックス 1960年代製

イギリス ロンドンで創設された楽器メーカー「グラフトン社」で製造がはじまり、のちに「John E.Dallas and Sons 社」より販売された非常にレアなサックス。ハンドメイドの工程が多く、制作に非常に手間のかかる楽器だったため、製作本数はわずか3000本程度といわれています。
管体はプラスチック(アクリル製樹脂)でできており、金属に比べて脆く劣化しやすいため、プラスチック部分の割れやクラックも無く良いコンディションで残っている本体は少ないと思われます。純粋にコレクターアイテムとして歴史的価値もある魅力的なサックスです。

キーやベルの一部はイエローブラス製のイギリス製サックス。
操作方法は通常のサックスと変わらず演奏できますので、金属製のサックスにはない、ブライトな音色を堪能することができます。

グラフトンは彼のJAZZサックス(ビバップ)の名手「チャーリー・パーカー」によって晩年に使用された楽器としても有名で、カナダのトロントにあるマッセイホールで行われたライブ録音などが音源で残されています。

買い付け担当より
今となっては現物が出回る事がほぼないモデルのため、あらゆる工房やコレクターに声をかけていたところフランス・ノルマンディーのコレクターから発見の一報が入りました。
これほどの良コンディションのグラフトンは、もう恐らく手に入らないのではないかと思います。本当に貴重な一本です。
■製造年:1960年代製
■買付地:フランス

第28回管楽器フェスタ(期間:2021年5月7日(金)~8月1日(日))の各拠点で展示しています。興味のある方は各会場へのご来店、試奏予約をお願いいたします。
※1本限りの商材の為、販売済みの際はご了承ください。

グラフトン 名前の由来は

設計者であるイタリア人が当時居住していた住所である「グラフトンウェイ」が由来。クリアプラスチック製のキーガードに”Grafton”とブランド名が。

流線的なキーガードのフォルムはイタリア人ならではのデザイン。

シリアルナンバーは 13000番台

このグラフトンは、「John E.Dallas and Sons 社」より販売されたものです。確認されているシリアルナンバーは、10000番台~13000番台のため後期に製造されたものと考えられます。

トーンホール

管体のトーンホール(音孔)は、プラスチック(アクリル樹脂)の強度から、トーンホールの接着は難しいため、管体部分は平らな仕様に。


グラフトン ネック



管体がプラスチック製で作られたきっかけ

グラフトンが発明された1940年代は戦争中で金属が大変貴重だったため、プラスチックを管体の代用として開発されました。1950年代に入り、生産が開始され、金属製の半額程度の価格で販売されていたようです。金属製に比べて安価でしたが、初心者向けの楽器として本格的な構造で作成されており、楽器として十分なクオリティで生産されていました。
現代の楽器で例えると「ヤマハのYCL-255」や「パールフルートのピッコロに使用されているグラナディッテ」などの樹脂製楽器の最先端だったかもしれないですね。
管体には、当時の楽器製造に関する特許番号が刻印されています。

グラフトン ギャラリー




ストラップフックはイエローブラス製で、現在販売されているストラップの使用が可能です。サムフックは管体と同じプラスチック製で、位置が固定されています。


クリアプラスチック製のキーガードの奥に見えるキーの塗装は、当時の塗装色と思われます。全体的に塗装がくすんでいますが、塗装へのダメージを考慮し、磨かない状態で管理しています。



ベルのブラス部分はオリジナルの状態を保つため、あえて固定はしていません。


ニードルスプリング(針金バネ)ではなく、巻きばねを使用。これにより独特のタッチ感があります。


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