2023ヴィンテージサックス買い付けレポート②

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2023ヴィンテージサックス買い付けレポート②

記事中に掲載されている価格・税表記および仕様等は予告なく変更することがあります。


みなさんこんにちは!
ヴィンテージサックス買い付けレポートの第2回目の配信になります。


前回は、現地での買い付け開始までのお話でしたが、今回からは買い付けの風景についてご紹介していこうと思います。

↓ 前回までのお話は↓
2023ヴィンテージサックス買い付けレポート① をご覧ください。

※なお、こちらの記事は、買い付け場所の詳細等は掲載いたしませんので、予めご了承ください。

買い付けは時間との勝負?

当然の事ではありますが、買い付けに行くと決まった段階で、事前に現地の工房やコレクターに連絡をして、
どのようなヴィンテージ楽器を所有しているのか?また、私達がどのようなヴィンテージ楽器を探しているのか?等、
予め情報交換をした上で現地に向かうのですが、事前に提供された写真と実物では全然印象が違う事もしばしば。
または、事前に連絡のなかったレア物と遭遇することも良くあるため、一つの工房で一日費やしてしまうなんて言う事も・・・。
事前に旅程はしっかりと計画しますが、大幅に変更されることもしばしばあるので、
買い付けはまさに時間との勝負なのです。(あと体力と精神力も?)
そのため買い付け出張は、ほぼ観光要素はゼロです。残念ながら・・・。

今回の拠点はココ

久々のヨーロッパ出張だったのですが、時差ボケもなく元気に買い付けスタートです!




こちらはパリ市内の中心的なターミナル駅となる、サン=ラザール駅前の様子です。
突然サン=ラザールと言われてもピンとこない方もいらっしゃると思いますが、
こちらの絵画なら見た事がある!と言う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そう、印象派を代表する画家の、クロード・モネがこの駅の風景を題材にした事でも有名な場所ですね。
今回は、ここを拠点に買い付けをおこなっております。

いざ買い付け開始

移動は基本徒歩か電車です。上記の通り、買い付けは時間との勝負なので、時間の読めない車での移動は極力おこなわないようにしていますので、初日からどんどん歩きます。
一応パリ出張なので、小綺麗な服装は心がけますが、運動靴を履く事は必須です。

今回は天気にも恵まれました。

さっそく出会いが・・・

ヴィンテージの管楽器を買い付ける際は、やはり人気が高いサックスをメインに買い付ける事が多いのですが、
今回は珍しいフルートとの出会いがありました。

↓ それがコチラ ↓

こちらは1845年製のBuffet Cramponの木管フルートです。
大変素晴らしいコンディションで、現地で既に音が出せる状態でした。
現在のフルートメカニズムとは大きく設計が異なり、金属製のフルートでは再現できない、独特な柔らかい音色が特徴です。

このフルートが製造された1845年とは、現地ではフランス革命が始まる少し前の頃です。
ちなみにこの頃(弘化2年)の日本は、江戸徳川幕府12代将軍家慶が治めていた時代になります。もうピンときませんね・・・。

こちらは、2023年秋の管楽器フェスタにて、
Buffet Crampon _ Modern Flute の型名で展示を予定しております。
※現在WEBサイト準備中

本当はこちらでお目当てにしていたアルトサックスが何本かあったのですが、
結局こちらの工房ではフルートや頭部管をメインに買い付けました。
ここが現地買い付けの読めない部分でもあり、面白い部分でもあります。

ご興味のある方は、ぜひ管楽器フェスタに試奏しに来てください!

その日の夜

ホテル近くの教会で、現地でフランス語通訳を務めてくれている方が演奏会を開くとの事で、足を運びました。

↑ こちらがその教会。夜一人で道に迷わないように、昼間のうちに教会の写真を撮影しておきました(笑)


演奏中に立ち上がって撮影する事が出来なかったので、少々わかりにくいですが、オーケストラの演奏会がおこなわれました。
メインの曲目は、交響曲第3番(ブラームス)です。
このように町にクラシック音楽が浸透しているところが、さすが芸術の都パリだなぁと感じてしまいました。

今回はここまで

ヴィンテージサックス買い付けレポート②はここまでになります。
次回はパリ中心部を離れて、買い付けをおこなう様子をお届けしようと思います。

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