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<リード>【新製品】D’Addario(ダダリオ)新世代樹脂リード“VENN(ヴェン)”アルトサックス試奏レヴュー

News&Topics 商品比較

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先日、3月27日(土)に発売された、D'Addario(ダダリオ)の新世代樹脂リード“VENN(ヴェン)”先日のクラリネットのレビューに引き続き、サックスインストラクターに、さっそくサンプル品を試して頂きました。
試奏に使用したサイズは、売れ筋定番サイズになると思われる、”2.0、2.5、3.0”で実施。

2021年3月27日(土)に発売したVENN(ヴェン)の新製品情報はコチラ

イオンレイクタウン店
サックスインストラクター
石沢による試奏レビュー

マウスピース、リガチャー、リードはクラシックからフュージョン、JAZZでもよく使用される定番マウスピースから4種類の吹き比べを行いました。

セッティング 1

  • マウスピース: H.selmer S80C*
  • リガチャー: D.BONADE GP
  • リード: Vandoren Traditional AS3.1/2

セッティング 2

  • マウスピース: MEYER 5MM
  • リガチャー: HARRISON AS SP
  • リード: MARCA AmericanVintage AMERICAN AS3.0 or Vandoren ZZ AS3.0

セッティング 3

  • マウスピース: Claude Lakey 5*3
  • リガチャー: Beechler ラバー用
  • リード: Vandoren JAVA AS2.1/2 or AS3.0

セッティング 4

  • マウスピース: ARB AS7 
  • リガチャー: ARB付属リガチャー
  • リード: Vandoren JAVA AS2.1/2

天然ケーンリードとの違い

VENNリードは、音は深くまろやかにまとまっている。抵抗が少し強いが高音域も薄く感じずまとまっている。

吹奏感も吹きやすいですが、まとまっている分クリヤーな抜け天然リードと比べると少なく感じます。天然リードのように吹き込まなくともまるく、ふくよかに響いている感じです。天然リードに比べて、厚みがあるので通常リードよりも1つ薄目を選択すると丁度良い。

セッティングによる比較

深く、まろやかでまとまる感じは、ラバー系(クラシック、ジャズ)が合うと思います。

少々派手目になるレイキ―ですと2つ薄目の番号を選択する感じでしょうか。ジャズなら良いと思います。
メタル特にハイバッフル系だと少々抵抗が強く感じるかもしれません。振動がストレートに伝わり、もう少し抜けた方が良いと思います。開きが狭いといいかもしれません。またスタジオ系のメタルなど。
どちらにせよ、今までにないタイプでジャンルにより画期的だと思います。

他の樹脂製リードとの比較

  • VENN AS3.0
  • Legere AS3.0  
  • FORESTONE White Bamboo AS5.0 
  • Silverstein ALTA AMBIPOLY REEDS AS

VENNリードは、どれよりも丸く、深く、少々抵抗がある感じです。一番クラシック系むきかなと思います。
他社のリードはしっかり、厚く鳴り、パワーがあるものが多いです。その分高音域も少々薄目なサウンドになります。ですのでよりPOP系、メタル系のサウンドに向けているのかなと思います。

比較詳細
  • 3.3/4、クラシック 3.3/4、シグネチャー 3.3/4をH.selmer S80C*でクラシック奏法で、VENN3.0と比較。
  • Vandoren JAVA AS2.1/2でClaude LakeyとARBを、VENN2.0~2.5比較しました。
  • FORESTONEは基本、Claude LakeyとARBで比較。FORESTONEは基本柔らかいので、個人的にはクラシックに不向きかと思っています。FORESTONEのリード種類は檜、ジャズアンファイルド、ホワイトバンブー、ブラックバンブー、Exclusiveそれぞれの2.5~3.0またはS~MSで比較。

追加検証

クラシック奏法でもう少し厚みのあるVENN3.5も試してみました

やはりクラシック奏法に良いと思いました。通常のリードより高音部は抜けませんが、いい意味でまとまっていて抜けないという好みもあるとおもいます。
H.selmer S80C*で試しましたが、これでジャズを吹くと、思いのほか良い感じがします。サブトーンもすごく全域出やすく、まとまっていてもバズはあるので結果、クラシックセッティングでのクラシック奏法、ジャズ奏法は、どちらも相性が良いという事でしょうか。

クラシックとしてのサウンドほ少々好みも分かれると思います。奥深く野太くというところもあって銅が鳴りきってまとまっている雰囲気もあると思ったからです。そのまま吹くとヤマハが深くなった感じで、のどを開けるとクランポンのような部分(太く伸びる響き?)がある感じでした。

レビュー商品のご購入はコチラから

  • VENN AS3.0 JAN:0046716586797

その他の強度一覧は こちら


インストラクタープロフィール

石沢 路和(いしざわ みちかず)

  • 島村楽器 イオンレイクタウン店 サックスインストラクター
  • 東邦音楽大学サクソフォーン科を卒業。
  • 卒業生選抜による大学主催のコンサートに出演。山形県新人演奏会に選出。
  • またソロ、アンサンブル、バンドサポート等、ジャンルを問わず演奏活動や高等学校吹奏楽部の指導等を行う。
  • サクソフォーン、室内楽を佐々木雄二氏、吹奏楽を百瀬和紀氏に師事。中学校教諭、高等学校教諭1種免許状取得。

サックス教室の詳細は コチラ

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D'Addario(ダダリオ)新世代樹脂リード“VENN(ヴェン)”クラリネット試奏レヴュー

※ 2021/4/27 比較詳細・追加検証 記事を追加

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